知的障害者相談員研修会(「親なき後」検証委員会共催) 「水害(台風)を想定した防災・防災タイムラインを通して 知的に障害のある人の支援を考える」

令和4年1月17日(月)10時~12時、奈良県社会福祉総合センター大会議室で、特定非営利活動法人 奈良県防災士会 副理事長兼相談役の植村信吉氏をお迎えして上記の研修会を開催しました。当日は阪神大震災発生27年目の日でもあり、気を引き締めて参加しました。

知的障害者相談員研修会

研修会は2回(1回目は水害(台風)、2回目は地震災害)の企画です、今回は1回目として、『水害(台風)を想定した「マイタイムライン」の作成と解説・振り返り』でした。防災タイムラインという言葉を初めて知りました。「大型の台風が接近し紀伊半島を直撃する恐れがある」という設定で、自分は(家族は)どのような行動(備え・準備)をとるかを時系列で「台風直撃の2日前、1日前、半日前、数時間前」と具体的に考えていく、というなかなか難しいワークでした。このワークや振り返りを通して具体的にとるべき行動がとてもよくわかり、今までの自分自身の防災意識の低さを改めて感じました。

災害は、他人事ではなく自分の事。自分が無事でないと助けられない。

知的障がい者と暮らす者(支援する者)としての視点から見ての適切な行動は?

そのための日頃の準備(備え)はできていたのか?

日頃の備えとしては、まず、ハザードマップの確認・非常持ち出し袋の用意・安全な場所の確認です。災害時は被災地も被災者も大混乱の真っただ中です。近隣の自治会・自主防災会の人との交流を心がけ、知的障がい者のことを知っていただき、“いざ”という時に支援していただける体制づくりをしておくことが大切です。

知的障害相談委員研修会

【わかりやすい版】新型コロナ感染防止リーフレットについて

全国手をつなぐ育成会連合会より、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する情報を、できるだけ分かりやすくまとめたリーフレットが届きました。

知的障害のある人にもなるべく伝わるよう、イラストを中心に説明も短く平易な表現となっています。(どなたにもわかりやすい内容です)

ぜひ、必要とされている方へお知らせいただき、幅広くご活用ください。

新型コロナ感染防止リーフレット

【分かりやい版】新型コロナ感染防止リーフレット.pdf

なお、同じものが全育連のホームページにも掲載されておりますので、あわせてご案内申し上げます。

http://zen-iku.jp/info/3728.html

防災

近年は自然災害が多く発生しています。緊急時に障害をもつ方が避難をする場合、どんなところに困るのか、どんな配慮があればいいのか、こちらに掲載していきたいと思います。

2020年3月4日

「手をつなごう~熊本地震から得られた8つの知恵~」(第6回全国手をつなぐ育成会連合会熊本大会より)

令和元年11月23日、第6回全国手をつなぐ育成会連合会熊本大会の第5分科会。第1部のテーマは「防災と育成会(熊本からの発信)」でした。熊本地震を体験した育成会会員の山中さんが「避難所に行けない(本人が落ち着かない。親も気を使う)。」「車中泊避難では支援物資が届かない」「食事支給の列に並べない」など困った事例について報告されました。一方で「育成会の会員であったから仲間で支えあえた」「近隣の育成会からすぐに支援物資が届いてありがたかった」と、つながることの大切さについてもお話しくださいました。

この熊本地震の経験をもとに、「手をつなごう~熊本地震から得られた8つの知恵~」が、 関西大学社会安全学部 近藤誠司研究室、 熊本市 手をつなぐ育成会. より発行されました。ぜひご覧いただき、災害や緊急時に備えるための参考にしてください。

R2.3.4熊本地震から得られた8つの知恵.pdf

熊本地震から得られた8つの知恵

熊本地震から得られた8つの知恵