2022年(令和4年)度 事業計画
基本方針
(1)「この子らを世の光に」する運動を推進しよう
(2)本人と家族の人権を確立しよう
(3)地域で当たり前に暮らせる生活環境を創りだそう
はじめに
障害者差別解消法では、民間の事業者に対しては合理的配慮の提供は「努力義務」とされていましたが、2021年5月に改正され、2022年4月より国や地方公共団体と同様に民間の事業者等にも「法的義務」とされました。また、2022年4月より障害者虐待防止法の更なる推進のために、従事員への研修の実施や虐待防止委員会の設置・責任者の設置が義務化されました。
一般社団法人全国手をつなぐ育成会連合会の事業計画
「ウィズコロナ」の時代にあっても育成会活動が途切れることなく展開されるように以下の事業等について取り組みます。
全国手をつなぐ事業所協議会は56番目の正会員として位置付けられます。
活動方針
・2025年(令和7年)を見据えた組織のあり方検討会の設置
~新しい時代の育成会活動に向けて~
・大規模災害への備え
・福祉理念の普及事業
・地域資源開発の取組み
・国の審議会や主催する研修会等への積極的な参画・日本博を契機とした障害者の文化芸術フェスティバルの実施等
奈良県の情勢
・障害者施策として「障害のある人一人ひとりの思いを実現できる奈良県」を目指した「新奈良県障害者計画」が3年目を迎えます。
・市町村では、包括的な支援体制整備の推進を図り、地域共生社会の実現をめざす、「福祉の奈良モデル」が動き出しました。
・「第22回奈良県障害者スポーツ大会」は式典を取りやめ、無観客で行なわれます。
・「奈良県みんなで楽しむ大芸術祭」は、9月1日~11月30日まで開催されます。「まほろばあいのわコンサート」は、11月19日(土)に大和高田さざんかホールで開催予定です。
奈良県手をつなぐ育成会の活動方針
◎第61回近畿知的障がい者福祉大会(併催 第51回奈良県手をつなぐ育成会研究大会)を成功させよう。次世代につなげよう。
◎機関誌「手をつなぐ」の購読を拡げよう。
◎全育連のユーチューブチャンネルや、権利擁護セミナー・フォーラム等のDVDを活用し、内部研修を充実させよう。
◎次世代の育成・会員増・タイムリーな情報提供を目指して育成会の存在意義を確認し魅力ある育成会づくりをしよう。
・「次世代育成」と「育成会活動の周知」のために育成会の歩みを紹介するプロモーションビデオやパンフレットを用いて、育成会活動の意義を広く伝えていきます。
プロモーションビデオを特別支援学校等に配布し、啓発活動と共に育成会の周知活動を行います。
・障害理解啓発活動
障害の社会モデル化を普及させる取り組みとして、知的発達障害の疑似体験を行う啓発キャラバン隊「なら ほんわか♡はーと」の育成に努め、まほろばあいサポート運動に協力し、地域啓発を行い、合理的配慮のある共生社会の実現に向けて発信できる力をつけて、普及に努めます。
・組織課題の解決にむけて
財政問題・次世代の育成・市町村の運営力の格差・情報提供の不十分さといった組織課題があります。特に事業運営の基盤となる財政問題(会員の減少・事業収入の減少)は運営上の重大な課題です。今年度も、総合企画の諮問機関として財政検討会で検討いたします。
・子育て世代には
これまでのアンケートの意向やニーズを踏まえ、子育て研修や交流会を実施します。同じ悩みを持つ親としての共感・ピアサポートの良さを実感していただくために懇談会「HAPPY*RING」をリモート化も視野にいれて柔軟に行ないます。
・地域生活支援拠点等の整備の促進
「全国手をつなぐ育成会連合会」の政策センター作成の「地域資源開発協働推進ハンドブック」をもとに地域生活支援拠点等の整備を促進します(地域自立支援協議会の機能強化や障害福祉サービスの地域格差の是正を目指します)。
・親と子の高齢化について
親と子の高齢化・障害の重度化の課題を見据え、居住支援や成年後見制度などについての研修を行います。
・医療問題について
医療的ケアの必要な人への支援について引き続き行政に働きかけます。
近畿大会で発信します。
・広報活動の推進
広報紙「奈良県手をつなぐ親たち」は、活動報告書として年1回発行。 会員向け瓦版「げんき」を年3回程度発行とし、「仲間のつながり」を感じられる会員投稿の充実に努めます。
ホームページの充実を進めタイムリーな情報提供と発信力の強化に努めます。
以上の活動方針をもとに、「育成会があって良かった」と思える魅力のある会となるように会員の皆様とともに活動したいと思います。
具体的には、以下の項目について事業を推進します。
〇「第61回近畿知的障がい者福祉大会」(併催 第51回奈良県手をつなぐ育成会研究大会)の運営
〇小規模の研修や市町村レベルの研修の推進
「障害基礎年金の基礎講座DVD」の普及
〇奈良県事業所協議会の役割の確認と連携
〇地域の相談支援体制の整備と地域生活支援拠点等整備の促進
〇強度行動障害がある人の支援の充実
〇高齢障害者と医療的ケアを必要とする人への支援の充実
〇防災・減災にむけた研修会の実施
〇意思決定支援と成年後見制度の利用促進への動向把握
〇総合企画会の運営
〇財政検討会の運営
〇医療検討会の設置
〇本人活動の推進と体制の整備
〇音楽療法の実施
〇サンメイト美術館への応募の推進
〇ホームページの拡充
〇広報紙「奈良県手をつなぐ親たち」と瓦版「げんき」の発行
〇障害理解啓発活動の推進
・「まほろばあいサポート運動」のメッセンジャーの育成
・リーフレット『「知ってほしいな!」わたしたちのこと』の普及啓発
・奈良県育成会の啓発キャラバン隊の実践
〇要望活動(国・奈良県)
〇IT化について理解を深め、リモート会議を導入する
〇障害者スポーツの振興
〇各委員会活動を目標に沿って主体的に行います。
新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが見えない状況が続きますが、この機会に組織の存在意義を確認し、将来に向けてコロナ禍でも活動できるオンラインの研修など、新たな取り組みへの基盤づくりを進めたいと思います。
ここに、以下の通り2022年度の事業計画を提案します。
2022年(令和4年)度 事業計画と研修予定
開催日 | 内容 | 開催場所 |
2022年 | ||
6月 3日 | 第35回奈良県手をつなぐ育成会総会 | 奈良県社会福祉総合センター |
6月 29日 | 全国手をつなぐ育成会連合会 総会 | オンライン開催(書面総会) |
6月 14日 | 啓発キャラバン隊「なら ほんわか♡はーと」のワークショップ | 御所市人権セミナー |
子育て中のお母さんのための研修会 | 奈良県社会福祉総合センター | |
令和4年秋ごろ | 全国手をつなぐ育成会連合会主催 啓発キャラバン隊研修 |
オンライン開催/DVD配送 |
10月23日 | 第61回近畿知的障がい者福祉大会 (併催 第51回奈良県手をつなぐ育成会研究大会) |
奈良県社会福祉総合センター |
10月 | 第24回近畿手をつなぐ育成会連絡協議会リーダー養成研修会 | |
令和4年秋ごろ | 全国手をつなぐ育成会連合会主催 第13回権利擁護セミナー |
|
11月20日 | 第7回全国手をつなぐ育成会連合会 全国大会福井大会 |
オンライン配信 |
2023年 | ||
1月 8日 | 第44回「新成人のつどい」 | 奈良県社会福祉総合センター |
令和5年初旬 | 全国手をつなぐ育成会連合会主催 第14回権利擁護セミナー |
|
2月 | 奈良県権利擁護研修会 | 奈良県社会福祉総合センター |
3月上旬 | 全国手をつなぐ育成会連合会主催 育成会フォーラム・行政説明会 |
YouTube配信 |
3月中旬 | 正会員代表者・事務局長会議 | オンライン配信 |
*諸般の事情で日程変更する可能性もあります。
〇委員会 行動目標
各委員会における2022年(令和4年)度の事業詳細については、「委員会の実績報告・目標設定」のページを参照してください。
〇社会参加促進事業
① 本人の会「サンメイト」の育成
② 第22回奈良県障害者スポーツ大会参加
③ 全国第22回障害者スポーツ大会(とちぎ大会)参加
④ 第44回新成人のつどいの開催
〇社会啓発事業
①「この子らを世の光に」運動
② 障害者週間のとりくみ
・リーフレット『「知ってほしいな!」わたしたちのこと』発行・配布
③ まほろばあいサポート運動の推進
④ 全国手をつなぐ育成会連合会機関誌「手をつなぐ」の購読の推進
⑤ 「奈良県手をつなぐ親たち」広報紙・瓦版の発行・配布
⑥ 「本人の会全員集合」広報紙の発行・配布
〇障害者権利擁護事業
① 成年後見制度の利用促進
② 意思決定支援の推進
〇奈良県受託事業
- 奈良県障害者110番事業委託事業
- 奈良県知的障害者本人活動支援事業
- 奈良県知的障害者相談員強化事業
関係機関との連携
- 社会福祉法人奈良県手をつなぐ育成会
- 奈良県障害者スポーツ協会
- 奈良県知的障害者施設協会
- 奈良県障害者福祉連合協議会
- 奈良県特別支援教育関係機関
- 奈良県社会参加推進センター
- 奈良障害フォーラム(NDF)
- 奈良県発達障害者支援センター「でぃあー」
- 奈良県自立支援協議会