令和5年2月2日(木)10時~12時、奈良県社会福祉総合センター研修室Bで、 知的障害者相談員研修会(親なき後検証委員会共催)を開催しました。(テーマ「地震災害を想定した防災・防災タイムラインを通して知的に障がいのある人の支援を考える」)
研修会は2回(1回目は水害(台風)、2回目は地震災害)の企画です、今回は2回目として、地震災害について学びました。
講師に特定非営利活動法人副理事長兼相談役の植村信吉氏初め6人の防災士さんをお招きし、マイタイムライン(災害発生からどのような行動をするかを時系列で考える)を作成しながらの研修でした。
地震はいつ起こるかわからないので、日頃から、避難持ち出し袋の準備、家の中の防災対策、家族の安否確認方法、どこに避難するかを確認しておく。そして何より障がい者本人の存在と困り事を知ってもらう為に自分から働きかけることを学びました。
たいへん有意義な研修でした。
研修会は2回(1回目は水害(台風)、2回目は地震災害)の企画です、今回は2回目として、『地震災害を想定した「マイタイムライン」の作成と解説・振り返り』でした。マイ・タイムラインのワークシートに「南海トラフ地震」の発生を想定して、自分は(家族は)どのような行動(備え・準備)をとるかを緊急地震速報から時系列で発生直後から48時間後まで具体的に考えていく、というなかなか難しいワークでした。
災害時には、自分が無事でないと助けられない。実際に地震の時に、自分の身を守れるか?南海トラフ地震の想定3分間、机の下に身を隠す体験もしましたが、3分間、長く感じました。
知的障がい者と暮らす者(支援する者)としての視点から見て、どこに避難するか?車中避難か、親戚の家か?避難所以外にいる場合の支援物資の受け取りはどうするのか?
各家庭それぞれの事情もあり明確な答えはありませんが、想定をして準備をしておくことが、少しでも慌てずに対応できることになると思いました。
日頃の備えとしては、ハザードマップの確認・非常持ち出し袋の用意・安全な場所の確認・家族間の連絡方法の確認(携帯番号を紙に記載しておくこと、災害用伝言サービス・集合場所設定等)が大切ということです。災害時は被災地も被災者も大混乱の真っただ中です。近隣の自治会・自主防災会の人との交流を心がけ、知的障がい者のことを知っていただき、“いざ”という時に支援していただける体制づくりをしておくことが大切です。